僕の宵と明けの唄

僕の宵と明けの唄

アスペルガー症候群の僕の生活・趣味を綴ります。

チョーテキトーな映画評~たぶんその一

うつ症状がひどかった11月、映画を観て過ごす機会が多かったので、☆付けなどして寸評も交えて書いてみたいと思います。

映画は借りてきたDVDなので、ちょっと前の公開のもののみです。

昔は映画と言えば洋画ばかり観ていましたが、今は観るもののほとんどが邦画。
そんだけ今は邦画が面白いってことです。

僕はアスペルガーなのですが、人の表情を読むのが苦手というより、得意な方なので、日本の作品に見られる人の表情の豊かさ、俳優陣の演技の方に深みを感じます。

余計な話ですが、僕は表情から深く相手の感情を読み取ろうとするので、疲れてしまう傾向があると自己分析しています。
ただ、行動としては、表情おかまいなしに自分の感情や「我」みたいなものをぶつけてしまうので、相手から誤解を受けやすいと思っています。

緊張しているときほど多弁になりますし。「そごんどごよろすぐおねげいするっす」。

では、映画評です。
☆付の満点は☆5です。

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信長協奏曲
☆☆☆☆
いわずと知れたフジテレビで高視聴率をマークした小栗旬主演のタイムスリップ時代劇です。
テレビヴァージョンも面白かったので安心して観れる作品でしたが、その完結編の作品でテレビ版での「ふり」に「落ち」を付ける物語であり、謎解きでもあることから、観る側をぐいぐい魅きよせます。
「べた」ですが、この映画の中で出色の人物は名前は忘れましたが、柴咲コウ演じる信長の妻です。
いわゆる「ツンデレキャラ」ですが、こんなかみさんいたらいいですね。

〇ピンクとグレー
☆☆☆
☆は三つですが、意外と印象に残る作品です。
作家としても活躍しているNEWSの加藤シゲアキの原作です。
そういう点で正直抵抗ありましたが、観てみると正直面白い。
最近映画出ずっぱりの鬼ちゃん(名前忘れた。。。)と夏帆がいい演技をしてます。
難点は、この原作自体、「俺こういう技術持ってんだ」感が目につくところで、ストーリー自体、帳尻合わせの印象を持ちます。
ただ、何回も言いますけど観て損はない作品です。

また余談ですが、鬼ちゃん出演作品としては、まだ少年の余韻を残す鮮烈な映像作品「共喰い」や僕がここ数年の映画で一番好きな「そこのみにて光輝く」。
そこのみにて光輝く」つながりで言うと同作品監督作の「みんないい子」も☆4付けたい作品ですし、函館つながりとしては「海炭市叙景」も良作です。

そこのみにて光輝く (河出文庫)


そこのみにて光輝く

〇みんなエスパーだよ
☆☆☆(あるいは☆☆)
こちらもテレビドラマの映画版ですが、マドンナが夏帆から名前のわからないかわいい子に変わって、これまた夏帆に負けず劣らず、いい具合に焼けた中落ちカルビのようでした。
主演の染谷将太くんは、この作品のドラマ版の役が一番いい味出してますね。
園子温監督作はかなり観ていますが「tokyo tribe」のちょい役の染谷くんよりはこっちの方がいいですす。
あとは「wood job」の染谷くんも好きですね。
「wood job」と同じような林業つながりでは小栗旬役所広司主演の「キツツキと雨」の方が若干好きですが。。。

グラスホッパー
☆☆☆
ミステリーですね。
面白いですよ。
ただね、主演がミスキャストでした。
「土竜捜査官reiji」などの派手な映画の方が合ってます。
原作がいいだけにもったいなかった。

グラスホッパー (角川文庫)

■ほしいのは違和感のない非日常なんだよ!

無伴奏
☆☆☆☆
成海璃子ちゃんの体当たり(全当たりではないのですが。。)の演技と1970年代の仙台の空気感がいいです。
エンドロールで原作者を知って驚いたのが僕の年代にとってはソフトミステリー(失礼かな。)作家として有名な小池真理子氏だったということ。
しかも自伝的小説ということで、人気作家というものの奥深さを感じました。
僕はかみさんセレクトの少女漫画原作の邦画をよく観ますが、とにかく嫌いなのは、まぁ非日常といってしまえばそれまでなんですけど、すぐ人が死ぬ展開が嫌いですが、ネタバレになってしまいますがこの映画は自伝という意味や時代背景にかんがみ、違和感はありませんでした。

無伴奏 (新潮文庫)

リップルヴァンウィンクルの花嫁
☆☆☆
とにもかくにも主演が誰だったか忘れてしまうほどcoccoの存在感がすごくて、胸やけを起こしそうなほどお腹いっぱいの作品でした。

〇恋人たち
☆☆☆☆☆
文句なしに面白いです。
DVDで借りてきた映画で「ピー」音が入る映画なんて初めて観ました。
主演の方からして個人的に無名な方ばかりで、脇を癖のある俳優陣が占めるといった構成ですが、非日常を描く作品としても観たいのはこういうリアリズムなんですよね。
満点をつけましたが一個だけ言わせてもらうならば、主人公にとっての(表現しずらい)ラストシーンはもう少し工夫がほしかったところです。

以上、映画評その一でした。