思考能力を奪う薬と自死
以前、精神科に通院し始めた時に、初めて処方された薬のことを書きました。
今でも飲み続けています。
最初、飲んだときは、明らかに体や心(脳)に異変が起きました。
仕事をしている昼休みに飲んだのですが、
・床が沈む。床との距離感がつかめない感覚に襲われる。くらくらする。
・他人の無駄話が気にならなくなる。
といった症状と効果が出ました。
職場を一週間休んだ時、たまに会う関係先の先輩から
「考えすぎちゃ、だめだめ」と言われました。
でも、元来、考えすぎるくせ、あるいはいい面として先を見通す力があるために、自分の限界やそれに伴う絶望感を感じて苦しんでいました。
■役立たず
「ほんと、お前はだめ人間だな」
「ほんとは鬱とかじゃないじゃないってみんな言ってたよ」
・・・職場に復帰するときに、先輩に言われた言葉です。
僕は仕事では成果を残していた事柄もあり、それを自負していたので、心にキイタ言葉でした。
■愛する人の役に立てないから・・・
秋になって、希死念慮が強くなってきました。
それとは、関係ないのですが、あるお世話になった先輩が自死したのを知り、相当、ショックを受けました。
まさかあの人が・・・というスポーツマンで頭も切れ、地域社会にも貢献している、有能な人でした。
その方が亡くなったことを知り、自分の身近で自死した人たちの気持ちを考えることが増えました。
ふっとしたときに、考えます。
死に至った病の絶望感は人それぞれでしょうが、今、一つ感じることがあります。
「愛する人の役に立てないから」
「愛する人たちの足手まといになってるから」
そんな考えに覆われて、自分が死にたくなる感覚を持つようになっています。
自死する人の中に、こんな感覚に何度も襲われて、亡くなっている人も多いかと思います。
人の役に立とうとしても、立てない自分へのいらだち。
他人に厳しい人から全否定させることもあります。
そんなときには生きる気力も失せますね。
■頭なんかよくなくても、仕事さえしてくれてればいい
だから、思考能力を奪う薬に頼ってしまうのでしょう。
余計な話ですが、僕はIQが126のアンバランス型のアスペルガー障害です。
「頭なんかよくなくても、仕事さえしてくれてればいい」
ある人の言葉です。
問題は今日の雨でも雪でもないのです。
そんな言葉を聞いた日からしばらくは。