僕の宵と明けの唄

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アスペルガー症候群の僕の生活・趣味を綴ります。

アスペルガー症候群の三つのタイプ

 アスペルガー症候群と診断されてから、ありがたいことに、うちの妻が、いろんな本を買ってきては、勉強してくれている。

 

 それを僕も読み、最も教科書的に読んでいるのが、岡田尊司(たかし)氏という精神科医の本だ。題名はシンプルに「アスペルガー症候群」というものだが、この方が、京都大学医学部、大学院での研究を経て、現在、京都医療少年院に勤務していることが興味深い。

 


アスペルガー症候群

 

 この本の中で、アスペルガー症候群において、さまざまなタイプがあり、ローナ・ウィングという研究者が大きく三つのタイプがあることを提案していることを紹介している。

 

 以下、岡田氏の著書から要約して引用、紹介する。

 

三つのタイプ

 ①積極奇異型

 もっとも典型的なアスペルガー症候群のタイプで、対人関係などにおいて、積極的だが、一方的なコニケーションになりがち。

 年齢が上がると、周囲から次第に奇異な目を向けるようになり、本人もそのことを自覚するようになる。

 

 ②受動型

 対人関係が消極的で、自分からは話しかけたりしないが、相手がリードして声をかけてくれたりすることによって、交友関係が成り立つ。受け身なので、奇異さは目立たず、自分を強く主張しないので、積極的な相手から思い通りに支配しやすいと取られる。

 

 ③孤立型

 関わりを求めていかないだけでなく、関わりを求められても反応に乏しい。

(以上、要約して引用)

 

・・・これを自分に置き換えてみると、まったくの自己分析となるが、対人関係においては、幼少のころから積極的ではなかった。

 そういう意味で受動型に当てはまると思う。

 一方で、この人はという人については、積極的で活動的なアプローチもしたし、おしゃべりでもあった。

 

 勉強面では、小学生の6年になると、担任とそりが合わず、身が入らなくなったりしたこともあり、小学6年の3学期には、小学1年以来初めて、通知表に「5」がなかった。

 一方で、中学になると、田舎の学校では、ほぼ1番の成績を取るようになり、通知表は体育以外、すべて「5」が並んでいた。

 

 しかし、人間関係では壁にもぶち当たった。「いじめ」に合ったのである。種類は一部の生徒からの「無視」であった。

 中学1年の半ばから後半にかけて、つらく長い日々が続き、今思えば、目には初めてのチック症状が出始めた。

 朝ごはんを食べられないという自家中毒の症状も続いた。

 

 なぜ、いじめの話を持ち出したのかといえば、成績がよかったことが、アスペルガー症候群の一つの特徴を示したものと思われるし、コミュニケーションがうまくないこととのギャップが、一部の人間には目に余ったのではないかと推察したからだ。

 

 結論として、自分の中では基本、受動型、人との距離感が近くなると積極奇異型の様相も呈する。特殊な状態であるが、うつ状態では、孤立型になる、といった具合にタイプが混交する型だと思っている。