冬の西和賀へ その2
さて、めざすは湯川温泉「ふる里」
なぜ、ここがいいかというと
・湯がとろみがあっていい
・源泉かけ流しである
・ちょっと奥まっていて混んでない(いい意味で)
・宿がきれい
など、多々の理由があって、この温泉を利用するのが常です。
また、その日は火曜日だったので、日帰り入浴の開始時間がいつもより遅く、いつもは午後1時からなのだが、3時からなので、お寝坊さんにはぴったりのプランでした。
■源泉かけ流し温泉貸し切り状態を堪能す!
午後4時に到着、道なりは例年よりやはり雪が少なく、しかし、昨夜から当日の降雪で除雪車と頻繁にすれ違いました。
「ふる里」に着くと、かすかに温泉特有のにおいがしてきます。
フロントの男性はお若い感じのいい方。
入浴料、一人500円を支払い、いざ湯船へ。
で、広がるは貸し切り状態の僕だけの空間!
内湯の湯温が熱めでちょうどいい。
入り口には「源泉かけ流し」、52℃の湯が何個かの下の通水口から湧き出しているため、ぽかぽかです。
かつてはここ付近に土畑鉱山があり、鉱夫たちが疲れを癒したというところでもあります。
僕はここの露天風呂から眺める景色が大好きで、特に冬、雪に覆われた岩山が目の前に、その下を川が流れています。
岩山の壁面には草の下にかつての鉱山のなごりか、「緑青」が浮き出ています。こういったところが、歴史の尊さへの感性をくすぐります。
おそらく30分は湯船につかっていましたが、今日は今現在の日帰り客は男性は僕だけのようでした。
女性は、妻がドライヤーで頭を乾かしてるときに一人お客さんが来たようでした。
あったかい湯、雪景色、ゆるんだ体。
今日も、いい湯でした。
■寒ざらしそばと大根一本漬け
入浴後、少し戻って温泉駅の近くにあります、湯夢プラザ(ゆめと読むのだそう)で、ちょっと早い夕食を摂りました。
今回の西和賀めぐりの楽しみの一つでもあったんですが、「寒ざらしそば」というのが名物らしく、冬に蕎麦の実を川の冷水にさらし、それを天日で一週間ほど乾燥させ、粉に挽くのだそうですが、これによって蕎麦の「甘味が格段に増す」のだそうです。
湯夢プラザの食堂で、韃靼そば茶を飲みながら、この寒ざらしそばと、ほかに「天ぷら」「イワナの天ぷら」「地元の豆腐」などを堪能しました。
いやぁ、ほんとにそばは旨かったです。
口当たり、のどごしなめらかで、そばの味も十分にある。
これで十割そばだというのだから、冬の楽しみが増えました。
そして、実は初めてご当地の名物、「大根の一本漬け」を買いました。
家に帰って早速食べてみると、独特の酸味がさわやかで、さっぱりと食べられます。
■2月も行かねば
また、ポスターで見たのですが、なんとこの2月中は砂ゆっこが大人通常1,000円のところ、半額の500円で利用できるというから、あらうれしい。
この東北初の砂風呂は平成2年に出来たといいますので、僕ら昭和世代にとっては、まだまだ新しい施設です。
何年か前の秋に経験しているのですが、熱い砂に体を横たわらせ、その重みを感じながらじっとしていると汗が全身からにじみ出て、「デトックスされてる」感がはんぱないっす。
こんな機会めったにないからまた来なきゃだね!と約束しました。